天ぷらを見事な手際で揚げているのは、天ぷらを揚げて50年という「清水屋」の名物おばちゃん 慶子さん。
慶子さんに天ぷらを揚げてもらいたい、とリクエストする熱烈ファンもいるらしい…
取材を申し込んだら
「えー?ヤンダー、ちょ、ちょっと待ってな、社長を呼んでくっか ら…」
と、照れながら消えてしまった。
そして、登場したのは女社長の山口和子さん。
先ほどから店の中をテキパキと動きまわり、接客もこなしていたのが社長さんだったのだ。
「あの人はね、もともとここの娘で、嫁に行っても天ぷらを揚げに来てんの」
お話をうかがっている間にも、お土産用の注文が10個、20個とどんどん入り、途切れない。 (ちなみに、おまんじゅうも手作りですが、揚げてないおまんじゅうは売ってません。)
この店の人気の秘密は、おいしい天ぷらだけでなく、おばちゃんのシャイな笑顔と人の心を和ませるようなあたたかさにあるのではないかと思った。
(まさにおばちゃんの癒し系!?)
「うちは、観光シーズンのお客さんだけでなくてサ、冬場も来てくれるトラックの運転手さんや、毎日、郡山まで通う勤め人さん、そんなおなじみさんがいてくれてこそやっていける、ふつうのサ、田舎の店なんだよね。」
と女社長さん。
「また来てくらんしょー 」 と笑顔で見送ってくれたおばちゃん。
福島は雪もあり、まだまだ寒かったけれど、心の中はほんわか暖かくなった。
(記事・写真:フリーライター 富本 美弥子)
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