さて、その味は・・・。
まず、竹を使った漆器に盛り付けられた「三色そば」。 繊細な更科そば、ふわっと柚子の香り漂う柚子きりそば、風味抜群の田舎そばの競演である。これぞ、本物のそばの味わいである。
次に、どっしりと素朴な器に盛られた「かも南蛮」。
まずはそば。目に飛び込んできたのは、豪快な焼きねぎとあぶらののった合鴨だ。
ダシの香りを楽しんだ後、そばをずずっーーと。やや太めのそばに汁が程よく絡んでいる。大きな器を持ち上げて、汁の一滴まで飲み干したくなるおいしさ。
そして、うどん。同じ「かも南蛮」でも、うどんとそばでは汁からして、全くの別物。
ご主人いわく、
「そばにはそば。うどんにはうどんに合う汁がある。」
なるほど、甘さはないが、柔らかなうまみのある汁は、あっさりしたうどんと見事にマッチしている。手打ちのうどんは打った後、風を通してから茹で上げるほどのこだわりを持つ。焼きねぎ、合鴨、そして、山椒の香りがなんとも粋である。
「美味しすぎてもダメ。あきるでしょ。まずければもっとダメ。また、食べに行きたいなぁと思える味、尾をひく味っていうのかなぁ。そんな仕事をしたいと思ってます。」
その通り、(伊香保に行ったら、あそこのそば食べていこうかなぁ。)
まさに、そう感じた「いけや」である。
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