「煮貝」と言えば、いわずと知れた甲州名物。どこの土産物屋にもある定番だ。 そんな中、煮貝の元祖という言葉と、味のあるパッケージに惹かれて「みな与」を訪ねた。
店の前で足がすくんだ。それほどに格調たかく伝統を感じさせる店構えだった。 でも、せっかく来たんだもの、勇気を出して店内へ。 応対してくれたのは「みな与」の12代目飯島彰さんだ。 聞くと、創業四百余年、伝統を感じるわけである。が、ご主人はいたって気さくな感じである。
「今も昔も、国内産の肉厚で上等な鮑だけを使います。海女さんが海に潜って採ったもの、それを丁寧に洗って作ります。でないと肝は使えませんから。」
「えっ、キモって?私の食べたのはキモ付いてませんでしたけど。」
「それはウチのじゃないなぁ。」
最近は海外から安い材料が入って来る。ゆえに、私たちの口にも入りやすくなった。がぜん、海女さんの採った鮑を食べてみたくなった私は、さっそく買って帰る。
「わっ。ナニこれ。今まで食べたのとぜんぜん違う。」
「甘くない。磯の香りがする。」
「肝、キモ、食べて。」
「わっ、おいしーーい。実に、珍味!カニミソとも違うし、アン肝でもない...。」
「うん、身はうす―く切ったほうがいいね。」
「うんうん、ばくっと食べるより、お酒片手にちびちびと、って感じかなぁ。」
生まれて初めて本物の煮鮑を食べた者達の会話である。
ここで、煮鮑をおいしくいただくコツを。(主婦の利点を生かし調理してみました!)
1、家に帰ったら、すぐに鮑を漬け汁から取り出す。
(そのまま放置しないでね。)
2、身は、うすーくスライスし、そのまま、酒の肴として。
(なるべく薄く!)
小さく切ってマヨネーズとレモン汁であえ、
生野菜につけて食べてもgood。
3、キモは炊き立てのご飯にのせて。(これがまたうまい!)←
4、漬け汁は炊き込みご飯で。(ホタテやエビを一緒に入れるとおいしい。)
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