伊香保は「石段」の湯の街。石段っていったって半端なものじゃない。360段もの石段である。
運動不足気味のあなた。
車も通らない静かで急な石段を、少しずつ、ゆっくりとあたりを散策しながら登ってみてはいかがでしょう?
石段も、そろそろ終わりに近づく頃、左手にその店「山白屋(やましろや)」がある。店の入り口からして(普通のお土産やとは、ちょっと違うぞ。)といった雰囲気が漂う。
そんな私も「伊香保下駄」って、何?と興味を持って店内へ。
一歩足を踏み入れる、温かみのある木のおもちゃだ。
二歩、あっ、ちりめん細工。
三歩、なんとも味のある陶器の数々。
見事なまでの、品揃えである。
民芸「山白屋」の女将さんは言う。
「お店をのぞいたお客様が(ああ、ここはオモチャ屋だ。)と、言って帰ってしまったものですよ。私がお嫁に来た頃はね。」
当時は、おもちゃから漬物まで置いてある、ごく普通の土産物屋だった。
「嫌で変えちゃったの、私が。20年位前かしらね。近所の子供たちを呼んでね。(すきな「おもちゃ」もってっていいよ。)って、みーーんなあげちゃったのよ。それから、少しずつ、自分で気に入ったものを集めて置いているの。」
京都<松榮堂>が伊香保をイメージして作ったお香「いかほ香」。
長野の<天坂陶房>の野の花がさりげなく描かれている焼き物。
群馬の民話にもとづいて作られた素朴な土鈴の数々。
自分でみつけ、納得したものだけを置いているというだけあって、次々と、おもしろいもの、味のあるもの、がみつかる。一度は訪れたい店である。